400万円の債務について、破産手続により、免責許可を得た事例
ご相談前 | ご相談後 | |
借金総額400万円→ | 0万円 | |
40代女性 | 毎月の返済額6万円→ | 0万円 |
ご依頼の背景
借金総額 | 400万円 |
借金の理由 | 生活費、車のローン |
借入先 | 信販、消費者金融 |
債務者は、5年ほど前に、生活費の不足を補うために消費者金融から借り入れを行うようになった。その1年後に、債務者と夫とで、それぞれ1台ずつ、合計2台の自動車をローンを組んで購入したが、そぞれの債務について連帯債務を負うことになった。その後1年間ほどは、約定どおり、車のローンの支払いが夫婦でできていたが、夫の勤務先の給料が、業績不振で、月10万円くらい下がり、車のローンの返済等の借金の返済が難しくなった。それでも金融機関との交渉で、支払い期間を延長してもらったりして、支払いを継続していたが、2年後には、夫の方が、支払いが難しくなって破産手続をとることになった。債務者の方は、もう少し、頑張って返済を継続しようとしたが、無理がたたって体調を崩し、仕事が続けることが難しい状況となったため、破産手続きをとることにし、弁護士に依頼した。
弁護士の見通し
借金の理由は、夫婦で、2台分のローンを組んで車を購入したことが大きな理由であり、車も、生活に必要なものであった。その後、不景気もあり、夫婦の世帯収入が減って支払いが困難になっていったという事情からすれば、免責許可を得ることは可能な事案であると判断した。
サポートの流れ
債務者は、申立当時には、生命保険等の加入はないとのことで、保険関係の書類の提出はなかったが、提出した貯金通帳の通常取引履歴の内容について、保険会社による保険料の引き落としの取引履歴の記載があったため、裁判所から保険の内容について、報告の依頼があった。当該保険は、車のローンの対象車両について加入していた自動車保険であったが、破産申立て前に、車両が、車のローン会社により引き上げ済みで、これに伴い自動車保険も解約済みである旨を裁判所に報告した。
上記車両の引き上げ後も家計収支表上、駐車場代の支出が継続していたため、現状の債務者家庭における車両の使用状況についても、裁判所から質問があった。これについては、債務者家庭の長男(18歳以上で、運転免許保有)の車両や、債務者の夫が、勤務先会社の社用車を、運転して帰宅することがあるため、引き続き、駐車場を利用している状況である旨を報告した。
一部借り入れについて、温水器の購入代金のローンは存在したところ、申立て当時は、賃貸アパートに居住していたため、購入の事情について、裁判所から質問があった。これは、現在のアパートに住む前に、夫名義で、一戸建てを住宅ローンで購入した際に、温水器をローンで購入したが、住宅ローンが支払い困難となり、住宅は温水器と共に売却したとのことであり、その旨を報告した。
通帳の記帳内容として、個人名による入金や、個人宛の支払いがあったため、これについても、説明を求められた。個人名の入金は、親族からの生活費の援助を受けたもので、個人宛の支払いは、インターネットを通じて、個人間で、服や日用品等を購入した際の代金の支払いであったので、その旨を報告した。
結果
以上の細かい経過、現況について、裁判所から質問があった部分について、回答し、回答完了後に、破産決定が下され、その後、免責許可に至った。